20代一般男性の価値観

価値観の記録

儚いモノへの価値。大切なモノと命との天秤が不安定であることについて。

近頃、自分は儚いモノが好きなんだと分かったんです。

いや、儚いモノを見て打ち拉がれている自分、それに酔っている自分が好きなのかもしれない。。。

 

 

 

 

海外で有名な「27クラブ」ってご存知ですか?

有名な人物が複数人、決まって27歳で死亡してしまうという不可解なことが起こったんです、まあ偶然だと思います。

最近、「コントが始まる」というTVドラマでもチラッと取り上げられていました。神木くんが僕は27歳になったら死ぬんだと。

それだけ功績を残した人物がやることを全て終えたぞと、27歳で人間としての活動を終了させる。これを人は「儚い」と捉える人もいると思います。

死をもって人生は完成するんだと誰かが言っていました。死は何かを伝えるメッセージなんでしょうか。達観した人々が収束する一つの答えは死なのでしょうか。

 

 

また、「儚い恋だった」と表現したりもしますよね。

短い青春時代の間に叶わなかった恋。夢にまで出てくるぐらい印象的なもの。届いたと思ったら触った瞬間すぐに手の隙間からこぼれ落ちてしまった。

すぐに終わってしまうんじゃないか?気付いたら見失ってしまいそうなもの。それに人間は心を奪われて惹かれて落ちていってしまうんです。そういった体験をしたことがあると思います。

 

そのモノに終わりがあるんじゃないかと思った瞬間。笑顔でさえも哀愁が漂い儚さを感じてしまう。今で言うエモいに近い感情になることを僕自身楽しんでいます。

 

 

その感情を何で体験したかというと、TV番組「クレイジージャーニー」奇怪遺産フォトグラファーの佐藤健寿さんが紹介した「バーニングマン」でした。

 

 

 

クレイジージャーニーはすごく好きな番組で、MCの3人も好きなことはもちろん、出てくるゲストも面白い人が多く、自分が世界を旅した気持ちになれるところが好きでDVDを借りて見るぐらい好きな番組。

ゲストの佐藤さんは世界中の奇妙な場所や、自然現象、人々が興味があるが立ち入るのが難しいところでその風景を写真におさめるフォトグラファーです。

今回はアメリカの砂漠で毎年約1週間だけ現れる街「バーニングマン」そこに入るにはチケットが必要で世界中からセレブ、様々な人種が集まり外部から情報は一切遮断され、物資などは自分で持参したものだけで、あとは物々交換。五万人が一つの街で共同生活をする。その際、街には様々なアート作品が展示されており、自らをアート作品として不思議な格好をしている人々や、服装は自由なので全裸の人も。

その街の中央には「The MAN」という人型のオブジェがあり、全てを無に還すという意味で最終的に燃やしてしまうお祭りが開催される。

 

 

 

この映像は衝撃的で、宗教や貧富の差、人種関係なく多くの人々が行き着く先がこの街。素晴らしい大自然の中のアート作品人とのコミュニケーション。それ以外全く必要がないということと。その環境を求めている人がこんなにもいるんだということに衝撃でした。

まさに別世界。1週間だけの夢の世界。終わりがあるからその場所に価値ができ、最後に中央のMANを燃やすところを皆で見守る。

 

林間学校で、友達、好きな人や仲間と共同生活をして一緒の思い出を作って終わりのキャンプファイヤーをみんなで見守る。みたいな感覚だろうか。わかりませんが、あの時間は今思えば儚い瞬間だったと思います。

 

スタジオでVTRを見ていた松っちゃんは涙が出そうになったと言っていて、それに比べ何とも言えない感情になって、ただ口を開け「すげぇ」と呟いていた自分。

 

 

この世はまだ捨てもんじゃないなと思ったし、まだ20代じゃ死ねないなと思います。死に対する人それぞれの価値観はもちろん違います。

 

でも命を軽んじてはダメで、死を決断するまでに追い込まれる人がいること、人生の終わりを悲しいメッセージとして表現することは自分は好きではないし自分の周りの人たちにはそれを選んで欲しくないと願っているけど、何が引き金で自分がそうなるのか分からないのが本音で、日々ギリギリ回避していると感じる時もあります。

 

生きるのは難しいですね。この生きている世界がもしかしたら地獄かもしれないですし楽になるという意味で天国を選択する人の気持ちも分からんでもないです。

 

自分を必要としてくれている人の存在だけで、足を踏みとどめてるだけですから、この世界に何の未練もないし。何も期待はしていません。期待しすぎると裏切られた時が一番しんどいですもんね。明日も気張らず頑張らずいきましょう。